読後 抜粋

『インドクラブの謎』 読後抜粋

目的があって叱るのではなく、自分に向けて怒りの感情を 爆発させている 他人を精神的に支配することに快感を覚える人

『すみれ屋敷の罪人』 読後抜粋

知識を得るのは楽しいし、知識を得ればいろんなことが もっと楽しくなる おまえが幸せでないことが、お父さまには何よりつらい せめて救える誰かを救いたいと 恵まれた人間ゆえの鈍感な善意 苦しんでいる人のそばにいるのって苦しいじゃない あたしの足はだ…

『心心』 読後抜粋

わたしは死にそうなとき、もうダメだというときアニメに 助けてもらった だから、なにかお返ししたい わたしに、なにができる? いつも考えている 人のすべては声に出るものだ 全力の方向性が間違っている 自分の中にある悪、こずるさ、醜さをしっかりと見つ…

『コーリング・ユー』 読後抜粋

自分の部下ですらない他人にばかばかしい権力者面を見せる人間には たいていなんとなく軽蔑を感じる ああいう視野の奴がなまじ権力だけ持ってると、大抵ろくなことにならない その威光を振りまかれてもピンとこない相手もこの世には多いのだと いう事実もま…

『ユ・ウォン』 読後抜粋

未来の自分のために何かをしたという達成感 罪悪感が問題なのは、申し訳ないという気持ちだけでは終わらず、 合併症みたいに別の感情を引き起こしてしまうことだ。 自責の念、抑うつ感といった感情を。 自分を守ろうとする無意識は、自分自身に対する怒りを…

『恋の川、春の町』 読後抜粋

ああいう褒め殺しは、いざ気づいてしまうと、ものすごく 侮辱された気になるぞ かなりしくじりもあるが、蔦谷は当たったものをさらに 一伸びさせるのがうまいのだ お化けより、おかしな人間の方が怖い 謝らないのはとっちめる。 謝るやつは取り込む 威張りく…

『白の王』 読後抜粋

痛みを感じるのは苦痛だし不愉快だ。 だが、感じなければ、死の危険は何倍にも跳ね上がる 彼らは嘘をつきます。 口からも行いからも、穢れをふりまく存在 ほんの少しだけ、心の目を広げてみても悪くはないもんだ 誇りと自信に満ち、内側から輝いていた そう…

『ロング・アフタヌーン』 読後抜粋

強引に難癖をつけ、怒るために怒っているかのようだ。 そんな男の醜さに、吐き気が込み上げてくる 特に質が悪いと思うのは、自分の命を盾にして他人を 操ろうとするところ 私、サンドバックにされてんなー 自分を丸ごと肯定できた 憎悪の言葉は、それ自体が…

『赤の王』 読後抜粋

理不尽だったことはない 母以外に自分を慕ってくれる初めての相手 しかも、母と違って、自分を束縛することもない くたびれた衣服を身につけてはいるが、卑しさは感じられなかった 自慢は、敵をおびきよせてしまう 解放感のほうが、ずっとずっと大きいのだか…

『花盛りの椅子』 読後抜粋

気配をきちんと感じ取れる人 本当に気が合いそうな気配のものでないといけなのにだ でないと、引きずられて滅入ってしまう

『アリスの語らないことは』 読後抜粋

たぶん自分の人生が糞みたいだから、彼女は人の人生を 掻き回そう、他人に意見しようとしたのだ 世間の人は他人の幸せを見るのが嫌いだから

『灰色の評決』 読後抜粋

基本的なものの見方や感じ方は、簡単には変えることは できない 罪悪感の欠片も見当たらない。 人間として大事なものが欠けているとしか思えなかった 自分の過ちを認めてそれを正そうとした

『ブラック・スクリーム』 読後抜粋

美は最強の武器 了解 ダッコルド(イタリア) どれほど臆病にみえても、得意分野で力を発揮する 場面になると、人は自身に満ちあふれる 言葉にこめられた感情や意味は、音だけで伝わる 時間と物的証拠がいつか真実を明らかにする

『二人の嘘』 読後抜粋

余計な情報は頭の片隅にも入れたくない。 情報は感情に繋がる 感情は正しい判断をもっとも狂わせる 意図がわからないことに対する怒り 整理がつかないんです、あの男の行動原理に。 生まれ持って与えられた、「恵まれた環境」に感謝しつつも なにひとつじぶ…

『山亭ミアキス』 読後抜粋

誰からどう思われようが、知ったことじゃないよ。 要は自分がどうしたいかさ ひとつの部屋で、それぞれ自分の仕事をするのが、 至福の時間だった 勝ち負けにこだわるのではなく、まずはそれぞれの 任務を果たし、ゲームをとことん楽しむのだ 迂闊な一言をも…

『君の名前の横顔』 読後抜粋

常識ってのは18歳までに身につけた偏見(アインシュタイン) 本当は検証が必要なことを都合よくすっ飛ばして自分の 価値観を押し付ける怠慢を感じる わからないことを覚えておいて、注意深く扱わないといけない HSCの特徴 人混みが苦手、音に敏感、良心的…

『イクサガミ』 読後抜粋

畳に上で天下国家を論じながら 舌の根が乾かぬ内に町に繰り出して人を殺す。 この場に放たれる強烈な悪臭

『ミーツ・ザ・ワールド』 読後抜粋

自分が思っているのと同じくらい思われなきぁ、辛いよね 別の真実を生きる者同士が一緒に生きると、定期的に不調和が 生じてお互いを壊してしまう

『ひねもすなむなむ』 読後抜粋

あたたかい歓びがひたひたと自分の心を満たす 過去を正すことはできんけど、今どうしたら正しい道を ゆけるのか考えて、心を安らかにすることはできるはず 僕はよき僧であろうとしてきた。 それはね、必ずしもよき人間じゃないからだよ 無関心はつらいし、罵…

『オオルリ流星群』 読後抜粋

感謝はときに上下関係をつくる 感謝の念は、ともすると自分が見下されているという 間隔を呼び起こす その根っこにあるのは結局のところ、嫉妬と羨望 幸せホルモンの出が悪いと、人の不幸まで願うようになるのか 問題があるのなら、やめさせるのではなく、そ…

『月の光の届く距離』 読後抜粋

その人がずっと長い間忘れていたものかもしれないな。 ぼんやりした木彫に向かうとき、自分の心の中を覗くのさ そして見つける 何かを知ることは大事だ。いや、知ろうとすることが。 無知であること自体は悪いことじゃない。 だが、無知を恥じないでそのまま…

『彼女の背中を押したのは』 読後抜粋

腹の底から湧いてくる怒りを、どうやって消化したらいいか 分からない そんな言葉を使われたら、傷ついた気持ちの行き場がなくなったしまう 努力だけで褒められるのは、子供だけ どうしたって人は、自分に似たものに共感する生き物だ。 仕事中に他人に気を遣…

『烏百花』 読後抜粋

雑魚は群れたがるもの 何故か父の目には絶世の美姫に見えているらしかった 言わないのならないのと一緒 思わせぶりなことをしないし、嘘をつかない 結のまっすぐなところが、俺は好きだ 賢い無能ではない。 ただの、愚かな有能であった

『座敷童子の代理人 9』 読後抜粋

暇ってのは良くない。 ちぃとずつ魂がすり減っちまう 退屈こそが何より苦痛 偽りの自分を演じる度に尋常でないほどに体力を消耗する 良心の不仲に対して、良心に不信感を抱いてしまうのがまずい。 安息の場であるはずの家庭がそうでなくなってしまう。 する…

『ホーンテッド・キャンパス』 読後抜粋

この感覚の言語化はむずかしかった ほんとうに”危うい”方と言うのは、もっと他罰的で決め込んだ 話し方をするもの あなたのように、己を恐れて揺らいだりしない 自分が同じ状況に陥ったとき助けてもらうためにも、誰かを 助けねばならない この習慣を社会が…

『笑うマトリョーシカ』 読後抜粋

タチが悪いのは味方でありながら足を引っ張る者 優位性を示そうとするように「ガキだな」と口にする タチが悪いのは、足を引っ張っているという自覚のないまま 味方方面をする連中 嫉妬こそが世界を狂わせる 嫉妬が束縛を生んで、その束縛が憎しみを生み、憎…

『らんたん』 読後抜粋

学べば学ぶほど、なんだかよくわからないモヤモヤとした 不安が消えていきます(新渡戸稲造) あなたはあなたの好きなことで、みんなと楽しさを 分け合えばいいのです 飽きっぽいのは、成長欲求が強い、ということでもあるから 長所です 話が堂々巡りで発展…

『霧の中のバーバラ』 読後抜粋

テストの成績を左右するのは、頭の良し悪しよりもむしろ 勉強量 過剰なストレスが身体の抵抗力を奪ってきた ストレスが免疫系にダメージを与えることはよく知られている 免疫不全が要因とされる子宮内膜症 脳のある部分が正常に働いていないために自分が苦労…

『対岸の家事』 読後抜粋

私がやる家事をもっと喜んでくれる人をよそに探しに行きます 女性は自分が持っていないものを持っている女性が嫌いじゃないですか つねに自分が上でないと気に食わないのが女性でしょう 精神的ケアを無料でさせられているなんて社会の損失 人が罵り合う声は…

『希望のステージ』 読後抜粋

気温20度で湿度65%になると、インフルエンザ・ウイルスの 感染力は減退する 患者さんの喜びーそこにまっすぐに取り組んでいた頃、奈々子の 毎日は、医師として充実感にあふれていた こんなことだけでも小さな進歩を感じるせいか、少し 明るい気持ちになる …