『すみれ屋敷の罪人』 読後抜粋
知識を得るのは楽しいし、知識を得ればいろんなことが
もっと楽しくなる
おまえが幸せでないことが、お父さまには何よりつらい
せめて救える誰かを救いたいと
恵まれた人間ゆえの鈍感な善意
苦しんでいる人のそばにいるのって苦しいじゃない
あたしの足はだんだんお屋敷から遠のいていった
抱えてきた秘密を打ち明けたかった
勝手な言い分なのは重々わかっているらしく、
気まずげに目を伏せる
人間が出す音には興味があるけど、人間そのものには
興味がないの