読後 抜粋

『ぬるくゆるやかに流れる黒い川』 読後抜粋

読後抜粋 クロックドパンツ この理不尽さを、納得したい ちょっとでも悔いのないようにしておきたい 言葉の暴力は、幼少期の竹内譲に無力感と劣等感を植えつけたはず リビドー高揚 ああいう女を馬鹿にした人はね、どこへ行っても嫌われます 女を”いいように…

『だからダスティンは死んだ』 読後抜粋

ホワイエ 、劇場やホールなどの、入口から観客席までの広い通路のこと ナチョス 通例溶かしたチーズをかけたトルティーヤ・チップスをベースとするテクス・メクス料理を指す たぶん承認がほしいのだろう、しきりとマシューのほうを見ていた 彼を救った本ー両…

『Red 』 読後抜粋

読後抜粋 三十代にもなって似合うものが分からないなんていうのは、ただの怠惰だよ その礼儀正しさに、救われた気持ち 五感と切り離された頭脳労働は、やはり根本的には男性の仕事だな、 と思う 何がわからないのかも分からない人間に教えるのは難しい 企業…

「白い巨塔」の誘拐

読後抜粋 炭酸は血圧を下げて、気分を落ち着かせる効果がある サジェスト 英単語のsuggestに由来するカタカナ英語で検索エンジンにおいてユーザーが検索する際に関連性の高いキーワードを提案する機能のことを意味する表現。 素行不良の子は物を粗末にする …

『珠玉』 読後抜粋

読後抜粋 どうして君は、君を切り捨てた人間の言うことを聞こうとするんだ? 呼びかけても返事をしない。 どうやらこちらが加減せずにしゃべったことで、情報を受け止めきれなくなったようだ 胸が悪くなるような人格攻撃に暗澹として 知るっていうのは、その…

『警視庁監察官Q ストレイドッグ』 読後抜粋

読後抜粋 偏頭痛は〈脳疲労〉のサインであり、度を超すと〈脳過労〉となり、ひどいと脳神経が焼き切れる ボラード 車止め 超記憶がただ便利な〈特技〉というわけではなく、犠牲にしたもの、引き換えにする者があることを増山なら知る 瑕疵を探すな。 離れて…

『イノセント』 読後抜粋

読後抜粋 ああ、そうだ。 僕は誰かの役に立つことを夢見てきたのだ 必要とされることは嬉しいし、誇らしい。 尊敬の眼差しを向けられることも。 私には如月さんが悪い人には思えなくて 後悔しているように、見えるから。 だから信じられる気がして 自信がな…

『老い蜂』 読後抜粋

読後抜粋 オンデマンド 利用者の要求に応じてその都度サービスや製品を提供する方式のこと。 知能が高い。 取りつくろうのも巧い。 だがその裏に、根っこの自己評価の低さが透けて見える どす黒い悪意が渦巻いていた 人間の記憶は思いのほか改竄されやすいし…

『漣の王国』 読後抜粋

読後抜粋 神経回路は視床下部で発生する情動、すなわち邪念にたやすく浸食される 人間がこの世界でコントロールできるのは、随意筋だけ。 随意筋と脳を結ぶ回路を極限までに清める努力をする 脳と身体を契らせるものはただひとつ、無限の正しい反復動作だけ …

『氷の致死量』 読後抜粋

読後抜粋 感情の強弱と、性的嗜好は人それぞれ 若者は恋愛すべきという強迫観念は、社会やマスコミが植えつけたもの。 人生に恋愛は必須ではない。 無理をすることが一番よくない 同族に出会ったときの歓喜。 この人の前では己を偽らなくとぃい、打ち明けて…

『カサンドラのティータイム』 読後抜粋

戸部ちゃんには意地の悪いところが少しもない。 それって品のあるってこと 自己愛性パーソナリティ障害は、優越感(誇大性)、称賛への欲求、および共感性なさの広汎なパターンを特徴とする モラハラ(モラルハラスメント) 道徳・倫理に反したいやがらせで…

『属国の銃弾』 読後抜粋

バーバリアン 1 野蛮人。 未開人。 2 無教養で野蛮な人 選挙に僥倖はない。 勝利への裏技も近道もない。 歩いた距離と履き潰した靴の数、流した汗と涙の量だけ結果が出る カネに困った人間は屈辱を抱え、恥を忍んでやってくる そういう切羽詰まったやつに…

『大統領に告ぐ 新橋署刑事課特別治安室』 読後抜粋

ストレス解消の恰好の道具 クライシス 危機 どう考えても理はこちらに、ある ならば忖度も遠慮も必要ない。 わが意を通すまで。 ケネディは常にあらゆる重要文書、海外首脳のスピーチ録を読み込んでいたという CIAやFBIから提供される情報の要約、分析資料の…

『清浄島』 読後抜粋

喋ることで整理できる心のありようもある 罪悪感自体はあるのだろう 自力で気付いて、しかも認めることができた沢渡は大した青年だ どいう方向に進むにせよ、何かを残したいと思うのです 残せたと思えるような、その努力を怠らない人間になりたいと思うので…

『悪と無垢』 読後抜粋

自制心は楽な方に流されない、長期的なスパンでものを考えることのできる人に宿る どんな結果にせよ、自分の人生を自分で選択したって納得できることが大切だから。 結論を急がず、じっくり 自分では冷静なつもりでしたけど。 やってることがもう支離滅裂で…

『ばくうどの悪夢』 読後抜粋

『夢泉逸旨』 むせんいつし 中国 明代 夢占いに関する研究書 強いストレスを抱えると、外部に見えない力を放つ女性 残された人間が充実した日々を生きることも供養のひとつだと思う 閉じた人間関係と、狭い価値観、暴力。 そして野蛮な習俗 田舎はどこもそう…

『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』 読後抜粋

グルーヴ 高揚感 音楽におけるノリやリズム感のこと 踊らされているんだ 踊りが、ロボットの内側から出ていない。 だから、つまらないんだ 理屈の通る世界が動いているという感覚が、理不尽の多い介護の疲れを癒す コンテンポラリー 現代的な プロトコル・オ…

『アンダードッグス』 読後抜粋

自分たちに従わないとというだけで、我々を悪と認定した 失敗は、君をより強く慎重に、そして狡猾にしているはず ただ、やり方を間違えていた 論点をぼかすために古葉をリークの首謀者にでっちあげた どうしても捨て切れなかった過去のプライドが、彼を殺し…

『クローゼットファイル 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介』 読後抜粋

怒りや恐れが骨盤底筋に負荷をかけて必ずどこかに異変が出てくる そらは不自然な動きや服のシワとなって現れ、自分の知らぬところで周りへSOSを送っている 無言のまま助けてと悲鳴を上げている 肝臓はエネルギーを蓄える臓器だけど、機能が低下すると貯蔵量…

『過怠』 読後抜粋

ブルーノ・マーズ ハワイ生まれのシンガーソングライター ラウヴ アメリカシンガーソングライター 真実は、必ずや人を助けます 明日死ぬかのように生きなさい。 永遠に生きるかのように学びなさい。 ガンジ― お詫びが抜けていた 『センス・オブ・ワンダー』 …

『償いの雪が降る』 読後抜粋

自分は殺したし、殺害した。 その両方で有罪だと彼は言った その眼の何かが、彼には僕自身の罪の軛が見えるのだと告げていた 償いの雪が降る (創元推理文庫) 作者:アレン・エスケンス 東京創元社 Amazon

『ゲバラ漂流』 読後抜粋

仮面は名と顔を隠し、人の本性をさらけ出す やろうと思えばできる できないのはそう思い込んでいるだけ 今自分の命が失われたら何を後悔するか ぼくは自分の無知と向かい合っている 恥じずべきは無知ではなく、無知のまま放置すること 約束を守らないヤツに…

『わたしの本当の子どもたち』 読後抜粋

季節までわからなくなるのは、見当識の混乱が深刻化している証拠 昔から男たちは、こうやって彼女を侮りながら、彼女が重要だと主張するものを矮小化してきた わたしの本当の子どもたち (創元SF文庫) 作者:ジョー・ウォルトン 東京創元社 Amazon

『検察の犬たち』 読後抜粋

理屈ぽくってプライドの高い奴は、矛盾に耐えられない サンズイ 汚職事件のこと 禅譲 中国で、帝王がその位を子孫へ伝えないで有徳者に譲ること だめだとかおしまいだとか言いながら、その原因を追究し、どうやったらおしまいでなくなるか模索する 特捜部長…

『阿修羅草子』 読後抜粋

うろくず 魚などの 山門 延暦寺 寺門 三井寺 花摘み堂(本坂あたり) ここでいう花とは樒をさす 遣戸 引き戸のこと 感情の剥き出しは弱点 璞(あらたま) 掘り出したままで、まだ磨いていない玉 阿野公煕(あのきんひろ) 後醍醐天皇の愛人阿野廉子の実家 脛…

『殺し屋の息子』 読後抜粋

勝負の過程など、誰も覚えていない 他人が注目するのは結果だけ チャレンジなしには何も始まらない 轟沈したとはいえ、果敢にチャレンジした 優秀な頭脳と行動力は認めざるを得ない 成功する才能の持ち主だと思う だが、エネルギーを注ぐべきベクトルが致命…

『統治者フィリップ・ドルー』 読後抜粋

人々から、恐怖、憎しみ、貪欲、そして生命に関する物質概念が消え去り、心に健全な思考だけが宿る日が来たら、心の病も多くの肉体の病とともに消える。 起きてもいない問題のことをくよくよ考えるのではなく、いざという時に被害を回避できるよう心と肉体を…

『幾千年の声を聞く』 読後抜粋

市井はいつだって憎む相手を欲しがる 小さな鬱憤を晴らすためか、血に刻まれた因縁がそうさせるのか 肝心なのは、何かを聴き、感じようとする姿勢 能動性に意味を見出している あれがしたいこれがしたいと、何かを望む力のこと 本来人間は一つの場所へ留まっ…

『あらゆる薔薇のために』 読後抜粋

人間は行儀がよくなかったらつまはじきにされる生き物 京都御苑 吐き出して、共有すれば楽になる悩みもある 取るに足らない悩みなんて存在しない 誰かが思い苦しんでいることを、『大したことないじゃないか』なんて笑い飛ばすのは罪悪だって私は断言する マ…

『ラブカは静かに弓を持つ』 読後抜粋

どれだけ不純でも、個人的な動機がある人のほうが強いもの アラビアータ ただ賑やかで楽しいだけの毒のない空間は、都合のいい、理想的な場所に思われた 指運びは反復がすべてだ。 身体に覚え込ませるしかない。 高橋君のいいところは愚直なまでの練習量と、…