読後 抜粋

『命を危険にさらして』 読後抜粋

誰かを救うことによって、自分の傷も癒すことができた 恐怖を感じないのは正常なことではない 恐怖は、危険を告げるまちがいのない警報機のようなもの 「勇気ある行動は、恐怖を意識化したもの」 もしある人が恐怖を感じないなら、その人は勇敢なのではなく …

『絶叫』 読後抜粋

蔑み、悦に入っているようにすら見える 受けとめきれないは理不尽に繋がる 怒声は酸素を消費する。 発する方より、むしろ聞かされる方の周りにある酸素を 冷めた 仕事の能力と人間性は、必ずしも一致しないと気づいた時点で 相手に尊敬できない部分を、とき…

『アルファ/オメガ』 読後抜粋

本当に心配しているのは、この地を支配できないという事実 わたしたちをあやつろうとしないで 彼女の悪意のある存在が、嵐のように感じられる 世界をそうやって理解しているのだろうか? アルファとオメガの対立ではなく、野心的な人間と 冷酷になれない人間…

『無実はさいなむ』 読後抜粋

慈善というものは、確かに人のためになる。 と同時に 人にいろんなきまずい思いをさせる 子供らにほんとに必要だったものは、ごく自然な、悪意のない 放任ということだったんだな おのれの行動に責任をもてない精神的不具者であり、問題児であり 不良少年で…

『二キ』 読後抜粋

他力的なもんが好きやから貧乏になるんやー 確かに気付いているんだけれど、それをまだ言葉に できないのを、勘っていうんだと思う 自分を装い続けるのは、すごく精神的に負担が大きい 演技なんか続けていたら、人は壊れる 自分を好きになること 根っこの部…

『二重拘束のアリア』 読後抜粋

表立った非難をしても、それは自身に返ってくるだけだった 経験に裏打ちされた言葉は何者も寄せ付けないほど強い 断る勇気が必要 恐ろしいほどの笑顔 好奇心が刺激されているらしい。 恋愛感情とは別物 共感を得られない本物の個性というのは、いくつになっ…

『ボンベイ、マラバー・ヒルの未亡人たち』 読後抜粋

どんなことにも意見を求めてくれたこれまでで唯一の若い 男性が、自分の世界からいなくなるのが、残念 「真実はよいものの中でも最良のものである」 いつもは裕福なことを批判しているのに、今はそれを 誇張しているのは、奇妙だった 息子の恋愛結婚の見返り…

『プリズン・ドクター』 読後抜粋

自分のことは棚にあげ、他人を侮り、見くだす 普段は卑屈な目でおどおどと周囲を見回しているが、相手の ウィークポイントを発見するや、その眼には寧髦な光が 宿る 日中の卑屈な態度とは裏腹に、狂暴な本性が剥きだしになっていた 前頭側頭型認症は善悪の判…

『オフ猟奇犯罪分析官』 読後抜粋

共感力の高い 知れば、犯人の心に何が起き、どうしてそうなったかを 知るのなら、安心できる ストレスになって強い不安を呼び、精神的にも晋平くんを 支配する必要があった 他人の痛みや苦しみを快楽とする者は、その欲求の奴隷になる 他人の痛みには無頓着…

『猫弁と星の王子』 読後抜粋

エネルギーを補強し合う存在 人はわかってもらいたい気持ちが優先すると悟った その先にようやく「相手のことも理解しよう」が生まれる 親の経営方針を批判するが、親から車を買ってもらうことには 抵抗がないようだ 相手の気持ちを推し量っている間は相手の…

『沖晴君の涙を殺して』 読後抜粋

喜び、悲しみ、怒り、嫌悪、怖れ。この五つが、 人間の感情の基本なんだそうです 何より、そのことを気にも留めていない沖晴に胸の 奥がざわつく 理解なんて、してくれなくて結構なんだ。慰めてほしいわけでも 救ってほしいわけでもない。ただ否定しないでく…

『彼らは世界にはなればなれに立っている』 読後抜粋

伯爵は自分の役に立つことがどれほどの恩恵をもたらすか 機会あるごとに人々に知らしめるのを怠らない性格だった わけも分からず傷つけられることに倦んでカイから遠ざかった 心にもない言葉でも、充分に人を傷つけることができる。 カイはそれを知っていて…

『向日葵を手折る』 読後抜粋

ほだなやり方では、お前の気持ちは誰さも伝わらね。 伝わらぬのだ 良くも悪くも目立つ隼人は、周囲から一方的な好意や悪意を ぶつけられることが多いように見えた 怜もちょっと面倒そうだよな。 知らねえ女がきゃあきゃあと話しかけてきたりして 試合の後と…

『塚森祐太がログアウトしたら』 読後抜粋

自分のことが好きだから。 自分はもっとやれると信じているから。 だから、何もできない自分を認められなかったのだ ザラザラな表皮のまま社会に飛び出せば、触れた者を 傷つけ、そして自分も傷ついてしまう。 加工によって失われるものもあるが、得るものの…

『賞金稼ぎスリーサム』 読後抜粋

悪党ってのは、どんな手を使ってでも相手の懐に 入り込むもの 育ちや思考があまりにも違いすぎ 全方位に対して目のつけどころというものを心得ている 人を憎み続けるのには気力もいるし体力もいる 適当にはぐらかすということが彼女には難易度が高い 一花に…

『虎の尾』 読後抜粋

術者の気力・体力が充実していないと、効くものも 効かなくなる。 それどころか、被施術者の悪いところをもらってしまう 人の体に触れるというのは、それくらい恐ろしいもの ウコンは薄めの茶として飲むと良薬となる 気に入らないやつがいたら、ぶちのめした…

『死んでもいい』 読後抜粋

真綿で締めつけるような、善意の押し付けであった 善人ではあったけれど、田舎者特有の無神経さと残酷さを 多分にはらんでいた

『銀閣の人』 読後抜粋

感情をかくすという政治家に、いや人間そのものに必要な 初歩的な心の技術がまったく身についておらず、今後も 身につく見こみがない。愚か 政治家の才能というのは、ひっきょう敵を見つける才能であり 自責の念に駆られぬ才能なのである 尊敬と見えて、じつ…

『自転しながら公転する』 

どことなく偉そうなのは、自信のなさの裏返しとわかった 圧迫してるくせに甘えてくる。 女はB級生物だと思っている。 そのくせ女に好かれたいと思っている モラハラ 夫や世間からかけられる圧力ばかり気にしていたが、自分が かけていた圧力には無自覚だっ…

『暗闇にレンズ』 読後抜粋

しばしば衝突が生じた。 ただそれらは、未知江にとっていつでも前向きで 建設的な教訓となっていた 人が何かひとつのことをしでかすためには、実に多くの 一見不必要なことを学ぶ必要があるのだ 正しい場所にその力がなければ、あなたも世界も大変 悲しい思…

『雨の中の涙のように』 読後抜粋

この町では「武勇伝」だが、町から一歩外に出れば ただの「犯罪自慢」にもなりかねない話 さっきまで打ちひしがれていた人には見えない。 感情のふり幅が大きすぎる。 やはり正常の状態ではない

『眠りがもたらす奇怪な出来事』 読後抜粋

ガスライティングとは心理的虐待のひとつで 自分の正気や記憶や知覚を疑わせることで加害者が 被害者を操ろうとする。 目的は端的に言って被害者の操作や自尊心の破壊に あるが、金銭的な利益や人間関係の破壊をもくろんで なされることもある 「ガスライテ…

『ただいま神様当番』 読後抜粋

話に乗ってくれたのが嬉しくなって 周囲があきれてるのに気づかないで、自分は何も間違ってない、 絶対正しいんだって思いこんでるほうが哀れ 人を否定しても、自分がつまんなくなるだけだし 人生って、単に楽しいからやるって、それが一番の決め手 この世を…

『トンネル』 読後抜粋

一人一人の労働者は明けても暮れても同じ作業をさせるように したが、するとその労働者はついにまったく自動的に ずっと迅速に、その作業ができるようになった 人は自分も同感の意見でなければ、読みたくもない、 金を払いたくないものである 真理真実を愛す…

『迷路荘の惨劇』 読後抜粋

人間の人格を形成するについて大事なことは、他から あたえられる恩恵だけでなく、他から受ける信頼

『悪魔の寵児』 読後抜粋

相離反した夫婦の憎悪ほどすさまじいものはない。 それは相手の善い所も悪いところもしりすぎているところから くるのであろう。 善い思い出は未練となっていっそう憎悪をたたきつけるであろうし 不快な記憶は、そのまま憤怒となって燃えるのである。 感想は…

『首都爆発』 読後抜粋

ネット上にあふれる日常生活の憤懣を参加者から引き出し その原因がどこにあるのかと話を膨らませ、最後にそれを 日本の社会体制批判へとつなげる すぐ過激な思想に走る者は、溶きに暴走し、社会から 排除されてしまう その影響は個人だけに留まらない 人は…

『昨日星を探した言い訳』 読後抜粋

噛み合わない会話に気持ち悪さを覚えた 私たちにとっての努力を、天才は努力だとは思わない 当時はそのすべてに、口を閉ざすことで耐えていた。 悪意や善意のふりをした鈍い刃から身を守っていた 明確に自分の意志で歩き始めた道を求めていた。 それが暗く冷…

『結願』 読後抜粋

自分に都合の悪いことを言われると目つきが変わった きれやすい性格なのかもしれない 人間的に欠陥があると言わざるを得ない だからといって、それは犯罪を犯したこととは別

『どこよりも遠い場所にいる君へ』

自分の意志のないところで自分を好き勝手にされた すさまじい嫌悪と、恐怖と、それを咎めるでもなく むしろ楽しんでいる人間がいるという絶望的な混乱。 目にした無数の悪意が皮膚から体内に侵入して 内臓を腐敗させていく気がした