『ひねもすなむなむ』 読後抜粋

ひねもすなむなむ (幻冬舎文庫)

 

あたたかい歓びがひたひたと自分の心を満たす

 

過去を正すことはできんけど、今どうしたら正しい道を

ゆけるのか考えて、心を安らかにすることはできるはず

 

僕はよき僧であろうとしてきた。

それはね、必ずしもよき人間じゃないからだよ

 

無関心はつらいし、罵詈雑言も厭やし、だからって、

きれいごとだけもしらけてしまう

 

相手を赦すには、まず自分を赦さないといけない

自分を損なう相手に対し、怒ることや悲しむことを、

自分に赦してやるのだ

 

その口ぶりに卑下も非難も感じられない

 

居場所を与えられる側の人間になりたい