『白の王』 読後抜粋
痛みを感じるのは苦痛だし不愉快だ。
だが、感じなければ、死の危険は何倍にも跳ね上がる
彼らは嘘をつきます。
口からも行いからも、穢れをふりまく存在
ほんの少しだけ、心の目を広げてみても悪くはないもんだ
誇りと自信に満ち、内側から輝いていた
そういう意地悪は言うな。
自分の品格を下げる
かっての自分であれば決して言わなかったであろう嘲りを、
すらすらと口から出した。
自分の顔がいかに下卑たものになっているのかさえ、気づかなかった
男の恐怖や苦痛を見たくてたまらなかったのだ