『クローゼットファイル 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介』 読後抜粋

クローゼットファイル 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介
怒りや恐れが骨盤底筋に負荷をかけて必ずどこかに異変が出てくる
そらは不自然な動きや服のシワとなって現れ、自分の知らぬところで周りへSOSを送っている
無言のまま助けてと悲鳴を上げている
 
肝臓はエネルギーを蓄える臓器だけど、機能が低下すると貯蔵量も少なくなる
すると足りないエネルギーを補おうとするために、筋肉からタンパク質を摂りこむ
それで筋肉が急激に痩せていくとうわけ
 
色にはさまざまな効力がある
人にストレスも与えるし、癒しも与える
実際に視覚から入る色ではなく、物体で反射した色の光線から人体は無意識に影響を受けている
つまり、たとえ目が見えなくても色があれば筋肉に収縮が起きる
トーナス変化とよばれるもの
色ごとに筋肉の状態が数値化されている
スポーツウエアは、このトーナス変化を意識して作られる
筋肉を興奮状態にもっていくのなら数値の高い赤、逆に冷静でいたいなら青といった具合に
 
子供のころから日常的に暴言を浴び続けると、大脳皮質の側頭葉にある聴覚野に影響が出る
ここがやられると聴覚に異常が出るだけでなく、言語機能にも障害が出る
暴言は、体の表面を傷つけないだけで心や脳を傷だらけにする
子どもが変死した場合、解剖医は最終的に脳の容積を見て虐待を判断する
身体的暴力は前頭葉、暴言は前頭葉、両親のDVなどを目撃していた子供は後頭葉の視覚野に痕跡が残される
虐待というのは、目に見えるおぞましさ以上のものを脳に刻み込む
 
笑いながら殴りつける
 
彼女は典型的な教育虐待の被害者
学力のものさししかもたない人間たち
 
害にしかならない親はごまんといる
 
頭脳明晰なのだろうが話が通じず、想像力もない
倫理観が機能しておらず、考え方をあらためさせることはまず不可能
 
追いこまれていたとしても、自分の人生を狭めることはやめてほしい
 
いちいち気持ちが乱されるのは嫌
 
自分よりも下だと確信できる人たちにだけ声をかけて、おかしな優越感に浸っていた
 
敵の数だけわたしは強くなれる
 
聞くに堪えない毒まみれの言葉は聞き流すしかない
 
悪意ある者の目に止まったら終わり。
世間はそれを隙というが、だれにでも起こり得ること