『老い蜂』 読後抜粋


読後抜粋

オンデマンド

 利用者の要求に応じてその都度サービスや製品を提供する方式のこと。

 

知能が高い。

取りつくろうのも巧い。

だがその裏に、根っこの自己評価の低さが透けて見える

 

どす黒い悪意が渦巻いていた

 

人間の記憶は思いのほか改竄されやすいし、同じ話でも視点を変えて質問を重ねていくと、新たな事実が浮かびあがることは間々ある

 

尺骨遠位端(しゃっこつえんいたん)

 手首の骨折(橈骨遠位端骨折) | 千葉市立青葉病院

 

この人おかしい、って。

話が通じない相手だって。

相手はまともな応答をしない

 

言葉に嘘の匂いがない

 

復讐をくわだてるほど人生を破綻させていない

 

自分の言葉を持っていなかった

 

経験があり、なおかつ感情を仕分できるだけの語彙と、概念を脳に蓄えてきた

 

自分の感情を分類できず、対処のしかたも知らなかった。

苛立ちにも、怒りにも、寂しさにも向き合えなかった。

自分の感情さえ、どうしていいかわからんというのはー。

想像するだに恐ろしい

 

犯罪の動機ってのは、大半が感情の爆発。

うまく伝えられずに行き違うせいで、溜め込んで溜め込んで、爆発させちまうんだ