『ラブカは静かに弓を持つ』 読後抜粋

ラブカは静かに弓を持つ

どれだけ不純でも、個人的な動機がある人のほうが強いもの

 

アラビアータ

 

 

ただ賑やかで楽しいだけの毒のない空間は、都合のいい、理想的な場所に思われた

 

指運びは反復がすべてだ。

身体に覚え込ませるしかない。

 

高橋君のいいところは愚直なまでの練習量と、その鋭敏なイマジネーションにある

 

笑ってしまうと緊張が抜けた

 

初対面の頃から変わらない、人好きのする性格。

せめて卑しいところがひとつでもあれば、良心だって痛まないのに。

 

そうやって自分が被害者みたいな顔するな。

傷ついたのは俺のほうだ。

 

真意じゃないことを口にしたって、自分の心が死ぬだけだから。

 

ただ誰かに相槌を打ってもらいたかっただけ

 

面倒なのに絡まれてんね

 

安全とか安心を、この場で感じてくれているってことですよね?

そういったものが保障されていなければ、自己開示はしにくいものです

自分の話をしても大丈夫なんだって、いま橘さんは思うことができている。

それって、いわゆる信頼です

 

信頼を育てるのが時間なのだとしたら、壊れた信頼を修復させるのもまた時間なのではと私は思います。

ただ、壊れた原因がご自身にあったのだとすれば、きちんと誠意は見せて。

 

死ぬときに後悔しないように筋通そうと思った

 

人の心を無条件に震わせる力が、音楽にはある

 

バッハ

無伴奏チェロ組曲

1番~6番