『カサンドラのティータイム』 読後抜粋

カサンドラのティータイム
戸部ちゃんには意地の悪いところが少しもない。
それって品のあるってこと
 
自己愛性パーソナリティ障害は、優越感(誇大性)、称賛への欲求、および共感性なさの広汎なパターンを特徴とする
 
 道徳・倫理に反したいやがらせで相手を精神的に追い詰める行為全般を指します
 
モラハラは精神的な暴力
 
いやだというのと、そういう怒り方をするっていうのは別のこと
 
暴力を受けると、そこでかけられた力は、どこかに放出されないといけません
暴力の恐ろしいところはそこだと
 
ふるわれた暴力は、そのままでは消えない
それはふるわれた側にとどまって、次の行き場を探す
だから暴力は、しばしば連鎖する
自分のなかの強い克己の力で、それを相殺する人もいる
そのひとたちは立派です
暴力ではなく、ほかのことへ向けるエネルギーに変換しようと、試みるひともいる
 
モラハラの加害者は、自分を被害者だと思っている
 
間接的に接した言葉では測れなかった毒と力が、直接聞く怒号にはあった
 
関係の構築ではなく、勝ち負けの勝負をしているよう
そういう相手と夫婦関係を続けていくのは、困難なこと
 
他人を攻撃することで、自分の身を守っている
それは、子どものときに受けた心の傷が関係している
 
共感や情緒的な反応をパートナーから得ることができず、場合によっては過酷な状況になっていることもある。
しかし外のひとには問題がみえにくく、そのくるしさを伝えようとしてもわかってもらえない、信じてもらえないことから、心身に苦痛をきたしてしまう