『うそをつく子』 読後抜粋

4152100400

 

ジェシーはどうしょうもないほどの負けず嫌いで、自分がやったすべての

ことで常に一番でなければ気がすまず、自分が有利になるように

嘘をつくことが多かった

ジェシーは友達が欲しくてたまらなかったが、他の子どもたちが彼女の

嘘の犠牲にされたときに、腹が立ったり裏切られたと感じたりすることが

理解できないようだった

ひとりも友達がいないことに焦って、ジェシーは他の子どもたちの友情を

キャンディーやお金で買おうとした

その結果、もっと世知に長けた子供にいじめられるという悲しい出来事も

何度かあった

 

状況をコントロールしたがるのは、彼女の落ち着かない生活と、自分自身を

うまくコントロールできないと感じているところからきているのだろう

 

焦点をずらして自分がその場をコントロールしようとしていた

 

どうしたら彼女が行動じゃなくて言葉で気持ちを表すことができるかを

考えてみましょう

 

深いところで怒りを溜めこんでいる女の子で、自分の内面でおこっていることを

表現する建設的な手段をまだもっていない

 

病的なまでの欲求は、彼女の初期の人生に安全な場所がほとんどなかったことを

示しており、彼女がなんとか健全な場所にたどりつこうとするなら、自主的に

動く時間が許されなくてはならなかったのだ

 

愛着障害、つまり子供が適切で信頼のおける人間関係を築けない状態であると

診断された

 

誰かの頭の中に入り込んで、その人の立場から見ればどう見えるかを

想像してみよう。

 

たったひとつでもほんとうのことから始めれば、そこから取り組んでいける

 

怒りに駆られて行動したのは一度も見たことがなかった

 

赤ん坊の生活とは欲求を満たしてもらうこと

お腹が空いたら食べさせてもらい、おむつが汚れたら替えてもらい

不安になったら慰めてもらう

このような欲求が一貫して満たされると、赤ん坊は自分の面倒をみてもらうために

大人を信頼することを学ぶ

 

一貫性とは日々決まりきった日課を続けられることを意味し、

それができれば私たちの仕事の半分はできたも同然

 

状況を変えるためには、非難するのではなく支援する方に焦点を

変えなければならない

 

突然のジェシーの怒りの凶暴さに、わたしは不意を突かれた

 

普通の因果関係はジェシーには通用しなかった

 

状況をコントロールしようと努力するとか、多少の怒りやそれを

行動に出すことは、彼女が不安に対処するときの典型的なやり方