『死にふさわしい罪』 読後抜粋

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それらを経験したんだよ。

それは俺の心を豊かにしてくれてる。

夢はかなわなかったけれど、素晴らしい人生だったと

思ってるよ

 

どれほど多くの喪失を経験しても、心の中まで拭い去られる事は

ないのだ。

自分が覚えている限り、それは永遠に存在する。

失われたものを嘆くより、それがあった時に自分の内に芽生え、

貯えられた力を信じていればいい。

そう考えると、喪失や未来を恐れる気持ちが薄らぐような気がした

 

自分と同じ感性を持っている人と話すのは、安心できる気がする

 

どんな状況に追い込まれても、そこから新しい何かを勝ち得ようと

するしぶとさは、見習うべきだろう

置かれた場所で花を咲かせるというのは、こういう事かも知れなかった

 

理咲子と自分に共通項があるなどとは、

その発見が、心を囲っていた柵を溶かしていく

「私たち、同志ね」

 

わかる事って、興味を持つための必須条件

それは自分が発した言葉を相手の心に沁み込ませようと

工夫すること