『家族じまい』 読後抜粋

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やらなかったことと、できなかったことって、同じなかったことでも

ずいぶん違う

 

延々とこんな噛み合わない会話をするくらいなら、美しい顔も

好きな声も捨てようと決めた

 

頭と口と心の隙間がなくなり、実に爽快だ。

本当はこんな風に、取り繕わずに人と話したかったのだという

素直な気づきだった。

 

人に勝つか一発あてないと安心できない性分がそっくりだとすれば

なんでもない日常なんてのはえらく耐え難いもんなんだろうな

 

彼が喜んでいることが嬉しいようだ

 

関節を痛めて働けなくなるのも、無駄に体をひねったり、身の丈身幅を

考えずに動くせい