『共謀捜査』 読後抜粋
パブロフの倫理観は、自分たちとはかけ離れたものなのかもしれない
人は金のためだけに働くにあらず、快感のため
気持ちが通じ合っているのだと、神谷は少しだけ
嬉しくなった
この男は警察官としては優秀なのだが、他人のミスを露骨に
喜ぶところに問題がある
汚れたものを触っていると、こっちの手も汚れるんで
責任はあの男にある。他人のせいにして恨んでいるようじゃ
その後何をやっても上手くいくわけがない
気持ちが通じ合う仲間が二人もいるのはいいことだ
人間は誰かとつながっていると思うと強くなれるもんや
理想を持たずに仕事するのは、意味のない人生
隠されたら分かりようがない