『愛を知らない』 読後抜粋


読後抜粋

注意する。

けれどそれも上から抑えつけるというよりは、『それにはこういう危険が伴う』と生徒の身を案じてくれていることが伝わる声のかけ方

 

『誰かに大切にされた経験は、どんなつらいことでも生き抜く力になる』

 『カラマーゾフの兄弟

 

口当たりのいいことだけ言っていったい何の意味があんの?

そんなの嘘じゃん

 

怒りっていうのは、向けたい相手ではなく向けやすい相手に向くんだって。

だからどんな家庭でも、暴力はいちばん弱いものに集中するんだよ。

そしてそれはエスカレートして、罪悪感をうしなって、快感を伴うようになる

 

敗北を回避するためならなんでもやる。

他人より下の立場でいることなんて、絶対耐えられない人だから

 

あんたは絶対に、自分の弱さや罪をみとめない。

体面をとりつくろうのに必死。

あんたがその体面を維持するのに必要としているエネルギーはどれだけ大きいんだろう。

その力をもっと別のところへ使えたらよかったのに

 

追いつめる人って、たぶん追いつめられている

 

こんな夜遅くに機嫌好く働いている人がいるって、すくわれるような思いがする

 

大事な人だった。

だから愛情も感謝も、うしろめたさもあった。

恩もね。

相反する感情で、頭の中がぐちゃぐちゃになった。

でもそんな中でただ一点、どんなときも消えない、たしかな気持ちがあった

逃げたいってこと

その人のそばにいると息ができないから

恩にも、時効はあっていいと思う。

 

怖いくらい追いつつめてくる人は、恐怖の中で生きているんだと思う

 

妄想に支配されて、相手を支配する