『銀花の蔵』 読後抜粋

銀花の蔵 (新潮文庫)
斑猫(はんみょう)
 
嫌がらせをして満足する人間にはなりたくない
 
怒りのやり場がない。破裂しそうだ。
 
自分は母に嫉妬しているだけだ。
剛に振られたから八つ当たりしているだけだ。
なんて醜いのだろう。
 
親父はあんたを悪者にして自分の失敗の責任を負押しつけてた。
そんな親父を軽蔑した
 
どんなときにでも誰かのことを考えられる、という心の在り方を強さと呼ばずしてなんと呼ぼう。
 
嘘と隠し事で塗り固めた人生や。
惨めや。
惨めな人生やった・・・