『アンダーランド』 読後抜粋
「おおむね水平な世界観」の支配
慣れ親しんだ「揺るぎない平面的な観点」から逃れることはむずかしく
それがもたらす不都合は認識の問題に留まらず、政治的な事柄にも
及ぶ
地面の下に拡がるネットワークから富を引き出して利用することと、
そこに不要なものを捨てることにより地上の世界が支えられているという
現実に、人々は意識を向けようとしなくなるから
自分の中の悪魔を1枚の紙に書いた
憎しみや恐れ、喪失、そして他者に与えた苦痛と他者に与えられた
苦痛など、心にある邪悪なものすべてを。
それからその紙を燃やし、灰を箱に納めて封印した
それが決して戻ってくることのない場所へ捨てること
わたしたちはえてして生きている者よりも死んだ者に優しい。
だが優しさをとりわけ必要としているのは生きている者のほうだ
最高の相利共生は、植物と菌根菌によるもの
幸福や痛みを分け合うことができる無言のコミュ二ケ―ション
時間とともにしっかりと根を張るような愛