『サード・キッチン』 読後抜粋
自分を装ったりしなくて、すごいね
理解できないからって、存在を否定したり、攻撃したりして
自分たちがわかりやすい世界にしようとするんじゃなくて
ネタがなんであれ、ウケるのはいつだって嬉しい
知らない・知ろうともしない、幼稚園児みたいな人間を
啓蒙して回るほど、暇じゃない
選べるってことは、特権
くすくす笑いの中の、正義感の顔をした悪意の匂い
思いこみに気づいた点で、これから変わっていくと思わない?
きにしてるってことは、私の気持ちを想像してくれたってことでしょ?
誰も不用意な発言で脅かされたり、一方的に判断されることなく
建設的に議論し合える場を作る
いつどこで浴びせられるかわからない毒にまで対処するのは
ひどく消耗する
わたしできることを、探さなくちゃいけない
自立して批評し思考し続ける知性を育てること
それこそが”自由”のエンジンだ
不安と無力感に苛まれる
そんなとき剥きだしになる、他者への恐怖や憎悪にブレーキを
かけるのが、知性と想像力だ
リアルな悪意に、醜悪さに、感情が凍り付いてしまう
あんなやつらに、ぜったいあたしは傷つけられない
思いを受けとり、私の思いを伝える言葉が、わたしはほしい
向かう先には、私を待っていてくれる、”寄る辺”があった