『胡蝶の城』 読後抜粋

孤蝶の城

いつだってお互いの「痛み」に大きく踏み込んだりはしなかった

 

思いつきであたしを動かそうとするからムカムカしてんの

 

いま秀男の幸福感は「必要とされている」という実感に支えられていた

 

他人の価値観で生きるのはまっぴらだと思ってやってきたはずなのに、いつの間にか人の目なしには生きられない世界にいる。

この矛盾とどう闘うか

 

好奇心って、常に変化し続ける自身を持つっていうこと

 

不満があるとすれば、こんな女になれなれしくされる今の自分を何とかしたい

 

勝たなくていい戦い、負けなければいい

 

孤蝶の城