『ヨルガオ殺人事件 下』 読後抜粋

ヨルガオ殺人事件 下 (創元推理文庫)

 

犯罪者というものは、つねに他人より自分のほうが頭が切れると

思っているものなのです

めざすものを手に入れるためなら、警察も、法律も、社会の根幹さえも

手玉にとれる能力が自分にはある、と

 

犯罪者がより危険となるのは、自分の邪魔をすることは許されない、自分の

行いには正当な理由があると思いこんだとき

 

もっとも邪悪なことが行われるのは、その目的や動機が何であろうと関係ない、

人々が自分こそは絶対の正義だと信じ込んでしまったとき