『償いの雪が降る』 読後抜粋
彼に自分の過ちを認めさせることができるかも
しれません
虚偽というものが理解できない
いいね、
過去をすっかり知る前に人を判断するのはまちがいだと
知っていることがさ
われわれは犯罪を許しはしない。しかし、理解することは
できる。
自分自身にさへ正当化することを、許さない。
だから、彼らは真実を隠す。
その結果、自らも自分の嘘を信じるようになる
僕はその場にいなかったのだ。何がよくて、
なにがよくないか、言う資格はない
告白は心の薬
自分の秘密を人に話したことで安緒を覚えていた
自分の勝手な主張のために聖書を利用しているとしか思えない
でも僕は自分んで望んでいたよりも誠実なやつだったらしい
彼はおそらく、何年も自分に言い聞かせてきたこと、罪悪感を
和らげる言葉を、吐きだしているのだ
おそろしく歪んでいるが、利口にはちがいない