『まほり』 読後抜粋
噂が立つったことで仲の悪さが作られていく
『相手は閉鎖的だ』とくさすとき、どっこいこっちの側の方も
また相当に閉鎖的になっている
寺社はいずれ人心の動揺に応えて精神的な手当てを施さなければ
ならない、もとよりそれが存在意義である
精神的な疲労があった
歴史に分け入れば、時代の無残、時代の酷薄に立ち会うことになる
それに立ち会うことがこれほど人を困憊させるものだとは知らなかった
功徳を施すのはお金を受けとる方っていう理屈
喜捨すること自体がお祈りの形の一部なわけで・・・
だからここには貸借関係も、対価の交換もない
何らかの悪意というか、敵意というか、忌避感を生み出してしまう
そういう類の悪い話
不浄な瘴気が充満している
不潔なものはきらいです。
因果律なんて単なる考え方の習慣
持ち込むと濁ります