『若旦那のひざまくら』 読後抜粋

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ストレートな物言いを好む芹だから、こういった白黒つけない

言動にはよけいにフラストレーションを感じる

 

洗練とはさりげないものだと思わせる奥ゆかしさと、

艶があった

 

他人の装いには目聡い癖に、人からどう見られているか

ということには無頓着らしい

 

できない理由が分かっているなら、それを一つずつ排除

していくだけだ

 

けれども仕事があれば、プライベートのゴタゴタは頭の

片隅に追いやれる

 

そういうこと言わはったら、社長のお人柄に傷が

つく思いますよ

 

建設的な思考というものがないらしい

 

自覚があったわけではないのだろう。

自分の行為に名前をつけられて、傷ついてしまったらしい

 

人はときめきで物を買う

家に帰っても頭から離れないというのはいい徴候だ

 

心に中の柔らかな部分を、さらけ出すのは恥ずかしいことだと

思っていた

それなのに自分でも驚くほど、するすると言葉が紡紡ぎ出されていく

ああそうかと目を瞑る

だから私はこの人が欲しかったんだ

 

休息取るんも大事な仕事

 

充が喜んでくれている。

それがなにより嬉しかった

 

芹におだてられて重い腰を上げかけてはいるが、具体的な

ビジョンが見えず不安の方が大きいのだろう

新しいことを始めるのは、誰だって怖い

 

ファッションの力というのは偉大だ

 

心が沈んだ時は、ワクワクするような仕事をするのが

一番だ。

ない場合は、作りだせばいい