『新宿特別区警察署Lの捜査官』 読後抜粋
価値観や生き方の違う相手は切り捨てる
強制と協力は違う
自己嫌悪で潰れていまいそう
情報と知識があっても、瞬時にそれらを真実で貫くことが
できる想像力がないと、あの推理力は発揮できません
組織に群れない姿からは圧倒的な人間力を感じる
敦への恨み言が喉もとまでせりあがる
だが、堪えた
自分が他人の憂さ晴らしの対象にされた直後だ
自分は、こんな差別発言をするような人間だった
追い詰められて、本性が出たのだ
サチエさんの母親は典型的な毒母です
子どもを使い、自尊心を満たそうとしていたのですから
どんな卑怯な手を使っても、三百年伝統を守ろうとした結果
雪蔵は自らの手でその伝統を絶つことになったのだ
琴音は絶句した。
すさまじい差別発言が、公の場で、正義面した人間の口から
出る
それはもう、恐怖だった