『ペルソナの鎖』 読後抜粋
弱者をいたぶることを楽しむまでには
彼の心は荒んででいなかった
感情が先に立ちすぎると、冷静な判断を鈍らせてしまう
ムキになると思考が偏る
それは誤った道にしかおまえを導かない
生理的に嫌いだった。
いま思えば、自分自身への憤りを投影していたんでしょう
侮るような笑みに、慇懃無礼な本性が垣間見えた
ただひとりの男の、他者の尊厳を顧みない欲望のせいだった
少しは賢くなって恐れを知れ。
そのうち身を滅ぼすぞ
サイコパスは自分が崇高な存在だと信じているので、非常に
プライドが高く、それをわずかでも傷つけた相手への
憎しみは消えない
おなじ感性や思考、そして嗜癖をもつ人間を見抜くのは
並大抵のことじゃない