『白昼の死角』 読後抜粋

B012S137QC

 

見えすいた嘘をつきながら、一日1日を送らなければ

いけない剣の刃わたりのような状態は、

たえきれないほどの緊張の連続

 

彼と光一の感覚には正反対といってよいくらいの

くいちがいがあった

 

それだけ努力しても、むこうに通じないとしたら

それは彼らの罪なのだ

 

他人の何かの行動で傷つけられたときより、

何かの言葉で傷つけられたときのほうが、

ずっと恨みが残るもの

 

何の関係もない相手に対してでも、自分のものと

比較して、優越感を味わったり、劣等感に胸を

かきむしられたりする