2019-07-19 『スリジエセンター1991』 読後抜粋 読後 抜粋 世良の周囲には無言の敵意が満ちていて、小雨のような 反感が身体にまとわりつき、世良を疲弊させていた 自由奔放に生き続ける天才は、必ず凡人の檻に突き当たる 鈍感で図々しく、厚かましく感受性に乏しい凡人集団の前で 途方に暮れ、辟易し、立ち往生させられ、最後にはその 豊かな才を放擲してしまう あまりにも勿体ない (二宮尊徳もしかり) 愚鈍な単純さこそ恐ろしい 失敗は恥ではない 前進する勇気の証だ ささやかな喝采すら翌日には誹謗中傷に変えられてしまう 卑しい心根が追い詰めている