『鳥獣戯画』 読後抜粋
良い結果を残そうと思ったら肉体を良い状態に保っておく
ことこそが全て
一番気を遣っているのは睡眠
人の思い込みを聞いて過ごさねばならない理由が
いったいどこにあるというのか
けっきょくこういう欲望を満たす代償として
人生は削り取られ、深酒によって身体が蝕まれていく
孤独である限り、自由で、安らかな気持ちでいることが
できた
ある種の人々にとっては生きがいでさえあることが
彼女には苦痛でたまらなかった
どれほどの悪意が、私のこの身体でせき止められていると
思っているの
国宝の石水院(高山寺)
愚かさに対する怒り
恥知らずな、俗にまみれた僧侶という目に見える敵と
自らの心の内の燃えたぎる憤怒という目に見えない敵の
両方と戦い続けねばならなかった
悪夢めいた人生の浪費
肉体の一番上にある頭から真っ先に飾りを取り去り
悪を退けろ(釈迦如来の入滅最後の訓戒)
徒に他人を謗り
考えの相違をそのまま放置してはならない
『明恵上人行状記』