隔絶されることで人の心がどう蝕まれるのかも知っていたが
エルセはイェンスに黙ってコンテナを予約したことが
心苦しかった。それが暴力的なまでの干渉であると
知っていたからだ。
ロアルはその宝を憎んでしまう自分を憎んだ。
何が起きたのか全然わからなくて、気持ちが
落ち着かなかった。
そんな物言いをされるのに慣れていなかった。
『樹脂』
いかなる詳細も漏らさず手帳に書きとめる。
何が重要な意味を持つかは、あとになって
みなければわからない。
チップ目当てにしきりとおれたちの世話を焼きはじめた。
これまであなたがたから賜ってきた、大いなる
刺激と支えに感謝を捧げる
『記者魂』