『賞金稼ぎスリーサム』 読後抜粋
悪党ってのは、どんな手を使ってでも相手の懐に
入り込むもの
育ちや思考があまりにも違いすぎ
全方位に対して目のつけどころというものを心得ている
人を憎み続けるのには気力もいるし体力もいる
適当にはぐらかすということが彼女には難易度が高い
一花に染みついている常識が、あちこちで不協和音
となって当人に跳ね返る
この手の話が通じない人間はいちばん厄介だ
法を恐れてはおらず、自分ではちょっとした反則
ぐらいにしか思っていない
すべてにおいて認識が甘かっただろうし、あらゆる方面で
問題を起こしていたはずだ
この女に物事の優先順位をわからせるには、いったい
どうしたらいいのだろうか
意志に忠実に動くことが、どれほど満たされていたのかを