『透明な夜の香り』 道後抜粋

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変態は悪い人より悪気がないぶん質が悪いと思う

 

香りは脳の海馬に直接届いて、永遠に記憶される

 

嘘は臭う

 

フラットな状態を保とうとする姿勢には共感できる

 

物理的にも精神的にも、抗うと、痛いのは、よく

知っている

 

あれこれ言うのは分析しているだけであって、彼からしたら

否定しているわけじゃないんだろうな。

 

人が香りに出会うとき、こんな風に素直に感情が

こぼれてしまうものなのかと驚く

 

うるさくない。

たぶん、感情の浮き沈みが人より少ないから。

 

自分を騙すにしろ、相手を騙すにしろ、それなりに身体に

ストレスがかかるからね。

ある意味、たくましいってことだよ。

もちろん息を吐くように嘘をつく、病的な嘘つきもいる。

そういう人の嘘はわからないこともあるけど

 

 逃げてはいけない、なんて道理を聞かなくてもいいよ。

そんなのは、人を殺す正義だ。

 

はじめて会った人の死を悲しめる君のまともさに、救われている

ところがあるんだよ

 

嘘はきっと、健康に悪い

 

バジルは疲労回復させるから、夏にはいい。

集中力も高めてくれる

 

どうして人は欲望を隠そうとするんだろう。

自分にまで嘘をついて

 

奥深く隠すうちに自分も道に迷ってしまう

 

欲望を隠さずにそのまま受け入れられたらいいけれど、

理想みたいなものを追うから嘘になるのかもしれない

 

自律神経が乱れまくった臭いの方が我慢ならない

疑念、威圧、苛立ち、疲労・・・ストレスだらけ

 

手間のかかる作業は精神を落ち着ける

 

これは何という名の欲望なのだろう

 

記憶を失うほどの罪悪感