『冷たい檻』 読後抜粋
嫌いなもの、くだらない理由で読書の邪魔をされること
くだらない野郎に自分の時間を奪われること
身に覚えのないことで、ねちねちと責められること
慇懃無礼を絵に描いたような態度は、不快
そういう口のきき方が、結局自分に跳ね返ってくる
人間の中には自分より弱い存在に対して嗜虐の感情を
持つものもいる。
あるいはストレスをそのまま対象にぶつける不器用な
人間もいる
筋肉とか関節とかは、二週間も使わないと、ほとんど使い物に
ならなくなる
親に虐げられてきた子供は、自分より弱い人間には高圧的だが
自分より強い人間の前では、口答えをするどころか、緊張の
あまり過呼吸を起こしそうになることさえある
自分がみじめになりそうで言えなかった
尊大だが、馬鹿ではない
『どうして起きたのか』はわからない。
それがわからなければ、解決ににはならない
好奇心と矛盾に満ちた行動をとりそうなのは誰か。
子ども
内に若干の狂気を秘めている気もするが、理は
わきまえているようだ
「嫌だ」といえないのをよいことに、あるいは適当なうそを
ついて、臨床実験の被験者にしていたことは、人道的に
どうかと思う
作用がきつい薬物は、えてして依存性、常習性がある
積極的に服用したのは、これまで虐待を受け、どちらかといえば
内省的で鬱傾向にあった児童
ハイテンションになると、人は攻撃的になる