『ストーカーとの700日戦争』 読後抜粋

ギャップの激しいのが、実に嫌な感じがする

 

まったく悪いことをしたという自覚がない。

それで怒りだけを滾らせてしまっている

 

自分が優位に立っていないと気が済まない

そのこだわりの異常性

怒りだすと絶対に引かない

 

なぜ私が、守ってもらえる人たちからも、何重にも

傷つけられなければならないのだろう

 

他者の気持ちに共感する能力も高い

 

恨みの感情が病的に過敏になっている

 

動きというものは、繰り返すことで身体が覚える

 

ヨガでウツウツとした気持ちを忘れたあと、ジムで

思い切り殴る蹴る。

当時の私にはどちらも必要だった

 

被害を受け続けている私自身も、腐って凶悪化する

危険性が高くなること、分かってるんだろうか

 

恐怖は、さまざまな判断を狂わせ、間違った対応を

引き寄せ、問題をさらにこじらせる

 

他者共感性が丸ごと欠落している。

自分の受けた痛手にだけ敏感で、他人の痛手に

まったく無関心。

 

カウンセリングや治療によって恨みと執着の輪廻から解脱した

「加害経験者」の講演

 

ストーカーは、依存の1種であること、精神疾患として治療が

可能である

 

ストーカー行為の治療法は、認知行動療法と条件反射制御法

の二つがある

認知行動療法は、カウンセリングを重ねることによって

思い込みと現実のギャップを認識させ、認知の歪みを

正していく。

条件反射制御法ヒトには動物的な脳と人間的な脳の

二つの中枢があるという学説の下で、ストーキングしても

成功しない、失敗したと動物的脳が反応する動作や

ストーリーを作成して、治療対象に何百回も辿らせることで

ストーカー行為を司る神経活動を崩壊させる

 

入院設備を整えて治療に臨んでいるのは千葉県の

下総精神医療センターの他2院が確認できたのみ

 

先進国諸国では「ストーカー加害者治療」は常識

 

判断能力はあっても行動制御能力がなければ精神疾患

見なすべきだという見解を発表

([反復する行動同一違法行為反復者の疾病性と有責性」

『医療の広場』2017年7月号

 

ストーカーにはGPS装置が有効