『鮫島の貌』 読後抜粋

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ほどほどに腐ったリンゴが困るのは、周りのリンゴも

腐らしてしまうことだが、大森ほど腐ったリンゴになると

周囲が避けるので、心配はない

 

学歴が申し分ないからといって、個人としての能力が

優れているとは限らない。

面倒な仕事を下に押しつける権力があるだけに、いつまでも

進歩しない人間もいる

 

本当は気がちいさくて、キレると狂暴だってのも、結局

相手が向かってくるのが恐いから

 

自分の能力をきちんと周りが理解してくれるまで

石にかじりつけ

 

その欲望を充足させるための努力を惜しまないか、

面倒がるかのちがいだけ

 

給料は安くとも、役人には権力がある。

どちらかしか手にいれられないというのは、この国が

まだマシだ、という証拠

 

世智ににたけているのと、本当の賢明さは異なる

 

自信は、もちすぎるよりは、もたないほうがよい場合もある。

といって何もできないと自分を決めつけている人間は

やはり何もできない