『慈雨』 読後抜粋
人をやる気にさせるのは、報酬系の脳内物質。
たて他人から褒められなくても、自分の努力がわずかでも
実っていると実感できれば、人は奮起する
ええことも悪いことも、みな平等に訪れるんやなぁと
思うようになったんよ
人がどれほどの重さを抱えながら日々暮らし
人生の理不尽さをどのように受けとめ、何によって
昇華するのか、どうしても知りたかった
理想から目を背けたとき、残るものはなにかわかるか。
怠慢と惰性だ。そして、そのふたつが生み出すものは、
新たな犯罪だ
仕事の労をねぎらわれたことは、素直に嬉しい。
正体は人の姿をした鬼畜だ
凶暴さも荒々しさも感じさせない男が、突然、
少女に牙を剥く鬼畜へと豹変する姿を想像し、
不気味な恐怖を覚える