『笑う執行人』 読後抜粋

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出来ないことまですべて引き受ける彼は、組織の歯車として

摩滅する自分の将来を引き寄せている

 

自分の信じたい現実を信じ、それを検察側にも

信じさせようとする

 

この軟体動物のような受け答えは?

 

信頼してくれているといえば聞こえはいいが、要は

使い倒しだ

 

まるで自分自身が見透かされているような一瞥を

感じた

 

はっきりものを言うといっても、周囲から浮いて

敬遠されるという訳ではない。

たぶん自分に信念があるのだろう。

本人には自覚していない自ずから備わった格違いの威厳の

ようなものすらある。

 

自分の意志を通すためには手段を選ばず、不正に手を

染めても自分が競争に勝って一番になるのが当然と

考える手合いもいる

 

ちょっと上からの発言をしてしまって恥ずかしいんだけれど

 

ぐっとその感情を制御できる人種

 

自分を最高の人間だと感じ、他人からもそう見なされることを

望んでいる

 

すんなり馴染んで、気が休まる場所や組織が必要だった

 

方向性を見つけて、そのように促すと、水を得た魚のように

なる

 

最低最悪の犯罪サイコパス

 

優秀な頭脳を持っている一方で、わたしたちが共通して

持っている感情の埒外にいる

 

優秀な自分の勝手な判断で、周囲にいる人間たちを

かんたんに左右できると信じている

 

相手の思考をどう導けばこの場を逃れられるのか、

どうしたらこの男の狂気から逃れられるのか