『紅のアンデッド』 読後抜粋
心は無限じゃない。
苦痛を蓄積できる限界量がある。
子供の頃から偏った思想と食生活を強いられてきた者は
慢性的な栄養不良で思考も低下させる
身内を重視しすぎる警察は視野が狭い
浅ましさに自覚がないぶん、いちばんたちが悪い人間だ
まあ、わたしはそのへんの自覚がありますからね
化学的根拠どころか精神論ばかり
カルト一歩手前程度の危うさは間違いなく孕んでいた
どぎついまでの笑顔をたたえてはいるが、それ以上
踏み込むなという気配がわずかににじんでいる
人からあからさまな敵意や悪意を向けられる
全身に毒がまわる、苦しくてたまらない
なんかの齟齬を突き詰めていくと、いろんなものが
見えてくる