『ミレニアム5』 復讐の炎を吐く女 上
高かった。それでも人間的には愚かだった
悪人というのは多くの場合、聖人を演じることにも
長けている
自分のことしか考えていない愚かな人
嘘を使って不安や混乱をつくり出す。
嘘が暴力に取って変わる
自分の能力を過信すると、自身をリスクにさらす
ことになるうえ、そこから成長することができなくなる
彼につっかかりはじめた
あの一族は偏見まみれで、差別的な言動が
あとを絶たない
彼女のまなざしは愛情深く、彼に少し自尊心を
取り戻させてくれる
弁明したい。だが、それをしたらよけいにみっともない
性格の破綻した連中が政界を牛耳っている
十分な刺激を得られず、退屈しきってしまって
暴力的になったり癇癪を起したりする
他人の感情を理解する能力が欠落している
愛してくれていると思ったことはないが、それでも
彼女といるのは心地よかった
不正を憎み、人の信頼には必ず応えた
真実は、ときには人を傷つける。
それでも人はたいてい、苦しみを他人に話すことで
心が楽になるものです
その恐怖はいろいろな意味で私を向上させてくれたが
不安で固くなっていたことも事実