『風邪の名前 1』
恐れを知らぬのは坊さんと愚か者だけ
心が目を覚ます
存在しないものを見たと自分をごまかしてはならない
完璧な共感リンクはありえない、双方の類似点が少ないほど
エネルギーは失われる
不信はすぐに嫌悪に変わる
その人に直接何か言うのか、その人について何か
言うのか 一つ目はは失礼なこともあるくらいの話だけれど
二つ目は必ず陰口でしかない
見るものをありのままに見られる精神、自分の期待に
囚われないという精神
頑迷な自尊心がなす愚行ほどがまんならないものはない
力と愚かさが一緒になると危険
人間が持っているもっともすぐれた能力は
苦痛に対処する能力 ,四つの扉があり
一つ目は眠りの扉 自分を傷つけたものから
距離を置くことができる
二つ目は忘却の扉 時は大方の傷を癒すが
癒されなかった傷は、この扉の陰に隠れている
三つ目は狂気の扉 現実が苦痛以外の何物でもなければ
その苦痛を逃れるために心は現実から立ち去らねばならない
最後は死の扉 死ねばどんなものにも傷つけられることはない