『狼のようなイルマ』を読んで
「欲しい・・・」
「そう思うなら、先ずお前さんが他人への
態度を改めるんだな。特に、年長者には」
どの方向が自らにとって最も利益になる遣り方か、
計算しつくそうとしている。
接続は完全に双方向で、少しの矛盾もない。
実際に手に入れてみなければ、見ることのできない
景色、というのはあるのです。
この男は人々をひきつけ、圧倒する力を持っている
根拠があり、具体性があり、そして、聞く者を
不安にさせる。
力とは情報の管理、統制、制御にある。
まともに話のできる人間じゃなさそう。
理があれば勝ち、理がなければ負ける。
人の心情と同期することができない。
全ての活動は自己顕示欲から派生する。
嫌うのは、心理的にも物理的にも、一線を
踏み越えて馴れ馴れしく近ずこうとする人間。
原因の不確かさが市民の不安を煽る。
この場の主導権を握ろうとする。