『テミスの剣』 中山 七里 2
人の佇まいが美しく映るのは単に見栄えの
せいではなく、その裡にある魂が凛としているから
膠着化した組織というのはどうしても身内に甘く
外部には厳しい
悪辣ではあっても姑息ではない
嘘を吐くことや人を傷つけることなんとも思わない
最低の外道
こちらが偉いのではなく、そちらが卑しいだけ
自分が何をどうしたいのか混乱している
人を裁き続けていれば、いつか引いてしまうかも
知れないジョーカー
事の善悪は考えるものではなく、感じるものではないか