『月下の犯罪』 読後抜粋

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ある人がその人たる所以は、彼が何を持っているかではなく

彼が何を大切に思っているか、にある

 

過去に何が起こったかを語り続けることでしか、

それに決着をつけることはできない

 

彼の苦痛の叫びにも、彼の死にも心を動かされなかった

誰もが自分自身のことで精一杯で、本能だけで動いていた

ただそういうものにもう無関心になってしまった

 

ユダヤ的主張の主な論点は、ユダヤ人が銀行や

メディアを支配しているだけでなく、戦後は

「模範的共産主義者」でありつづけた、というところに

ある

 

なにかやることがある、というのはよいことでした

 

過去は私に何を残したのか

 

まず息子を殴り、後でそれを否定する?

ひどい話です

 

その空虚さが僕をイラつかせるのです

 

考えるのをやめていた。人間として在ることを

やめていた。

何が起こっているか知っていたにもかかわらず。

それはハンナ・アーレントの有名な言葉『悪の凡庸さ』

ではないのか