『蟻の棲み家』 読後抜粋

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相手が自分と同じようにクズでないと気に入らないのが

クズな人間の特徴なんだと気がついた

 

守らないといけない建前

 

安易な区分けは不当に誰かを貶める危険がある

 

理屈がいえず、計算もろくにできず、人にきちんと対面して

向き合われたことがなく、その意思を尊重されることも

ない人々には、想像力は育たず、目の前に見えていることしか

わからない

 

お互いを尊重するというのとは、想像力を持った人間の

あいだにしかないことだ

世の中には異なる立場があると自覚的に認識するということだから

 

この男はわがままな男だ

強情で甘やかされた男

知能は高い。しかし知的ではない

 

頭の回転が速く、不誠実で、プライドが高く、心に

痛みを感じない人間

おそらく、犯罪者の中で最も「かわいげがない」

彼のような人間は人に信用されず、最後は一人になる

 

人の懐に飛び込む力を持っている。

それは人を信じる力と言い換えてもいい

それが転じて、人を信じさせる力にもなる

 

悪意のある嘘

印象操作をする

離間する

そして最後はバレる

身を危うくする嘘

 

寡黙であるというのは忍耐がいること。

反論も同意も全てを腹に留めておかないといけないのだから

 

視線を外さない。

そこには貪欲なほどの集中力と、分析力があるのだと思う

音も息づかいも、相手の発汗さえ、言葉と変わらない

情報を持つ