『スリジエセンター1991』 読後抜粋

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世良の周囲には無言の敵意が満ちていて、小雨のような

反感が身体にまとわりつき、世良を疲弊させていた

 

自由奔放に生き続ける天才は、必ず凡人の檻に突き当たる

鈍感で図々しく、厚かましく感受性に乏しい凡人集団の前で

途方に暮れ、辟易し、立ち往生させられ、最後にはその

豊かな才を放擲してしまう

あまりにも勿体ない

二宮尊徳もしかり)

 

愚鈍な単純さこそ恐ろしい

 

失敗は恥ではない

前進する勇気の証だ

 

ささやかな喝采すら翌日には誹謗中傷に変えられてしまう

卑しい心根が追い詰めている