『オーデュボンの祈り』 読後抜粋
慣れてはいたが、身体的には不満が溜まっていた
愛情不在のストレス。
無意識に蓄積される不満。
「誰かに待ってもらいたい。待ちわびてもらいたい」
存在価値がほしいんだから
恵んでもらうことになれている。
意地汚い、というよりは、醜い。
醜悪で、腐っている。
達成感があって、幸福に見えた
あまりに平然としていたために、それが何を
意味することなのかしばらく把握できなかった
正常であるのに、狂っているのだ
興奮して自分を見失う馬鹿ではない
誰よりも賢く、誰よりも冷製で、誰よりも悪意の
使い方を知っている