『鏡の背面』 読後抜粋
高貴さや財力には義務が伴う
私は何も与えていない。子どもたちが元気をくれる
どんなことにも喜びをみつけ、その喜びを活力にして
生きていく
素っ気なく、ざっくばらんな口調の中にも誠実さが
滲んでいた
狼は狡猾です。羊より人より。そして普段は
羊の姿をしている
緊張、疑念、嫌悪、様々な禍々しい感情。そうしたものは
間違いなく人の体を蝕みます
どこまで許してくれるのか、と確かめているの。
だから全力で受け留めてあげなければ
後ろめたさがないから怪しまない
管理しようとする発想は、ずいぶん傲慢だ
どっちつかずの態度は敵対する以上に腹立たしい
不安定
だから虚勢を張ったり、異様に人当たりがよかったりする
他の人の言葉を遮ってはいけない。どんな内容であっても
否定したりコメントしたり、ましてや意見してはいけない
他人の命を奪うことに抵抗感なんぞ持っていない。
傍からはまったく犯罪者には見えない。
なぜなら罪悪感も後悔も恐れも抱かないから