『カッコーの歌』 読後抜粋
幼すぎて自分のしていることを理解できていない
愛情深い父親だけど、なにもみえていない
そのせいで残酷にもなれる
好奇心が勝った
一時的に正気を失う
何かをめざして動いていける
暇な人たち、くだらない質問-そうしたことが
どれだけ不快か
たしかなことなど、ひとつもない
そして、だからこそ、すばらしい
自分にとっての善が、人には悪に見えることもある
人間は自分を守ることを最優先にしたがる
弱いものを差別して優越感に浸ったり、思い込みから
抜け出すことを拒み、何も見ず聞かずにいたいと
思ってしまいがち。
それでも良心が疼くから、悩み考え、正しい方を
選ぼうとするー時として、それが自分にとって
何の益にもならない、むしろ不利になる行為だったとしても
そこにはかすかな光が生まれ、次第に広がり
闇を少しずつ晴らせるだろう
やがて、敵だった誰かを理解できる日が来るかもしれない