『ライアー』 読後抜粋

 

睡眠は、痛みから遠ざかる最も有効な手段

生存にかかわる以外での理由で他の生き物を殺すのは

人間とシャチだけ

嘘をつきあうことで、平和を維持し、醜いいい争いや

けなし合いを避けていたーそれができる冷静さと知性が

あった

快感は感じない、後悔や不安をもたないだけで

冷静で、常に先を読んでいた

生きていてほしくなかったという人に、会いましたか

自分の欲望の充足にしか興味のない人間は扱いやすい

賛同者の少ない意見を支持する者の言葉を、人は信じやすい

大人になりたくて大人になる人間は、そういない。

社会性をもつのは、もたざるをえないと気づくから

壊れたプライドをかかえていく

重要なのは、事態の推移に柔軟に対応できる判断力と

その判断の結果がもたらす状況を予測する想像力

この男の欠点は、自分が優位にあると思えなくなると冷静さを

失うこと

自分の中で決定し、行動した結果もたらされる痛みは

それを当然としてうけいれる

適性はもっていても社会性に問題がある

殺すものは殺される

他人を責めることで、わたしはわたしを責めている

許してはいなかったが、理解はした

ただ、彼が後悔することは願った

 自分の評価と他人のそれとのギャップに、屈辱を感じた

自分の先の人生をまるで考えない。

その瞬間の怒りや欲望だけで動いている

危険視するのと攻撃行動をとることは、似て非なるもの

意外だった。

そんな表情をしているとは、少しも考えていなかった

人を殺して心のバランスを崩さないでいるためには

自分にそういいきかせる以外の方法はない

自分の言葉に残酷な響きを感じた

年をとっても希望は大事

感心しない処理方法だね。

個人の名誉ばかりでなく、遺族への配慮も足りない