『ティアリングの女王』 下
最悪の事態を想定することで、これ以上の打撃を
受けずにすむよう自分の心を防御していることに
気づいた
弱さは、権力と結びつくと、危険なものとなる
自責の念はかけらも感じられない。なにに対してであれ
後悔の痕もなく、ただ、不当な仕打ちを受けた男の
おどおどした表情だけが浮かんでいる。
こんなに価値のない男のくせに、不運な出来事の
埋め合わせをしてもらう権利があると信じきっている
いつでも裏をかこうとしている男。
決して信用できない。
知っているということと、誰かが言葉にするのを聞くのとは
わけが違う
慎重さと弱さを取り違えるのは、愚か者だけ
矛盾しているものは、なんだってばかにする
どう思おうと自由ですが、わたしの信仰を悪くいわないで
ください。少なくとも、わたしがいるところでは
美しさには、美しいがゆえの罰があるのです
誰もが、度が過ぎてひとりよがりだった
醜いということよりも、ずっと悪いことがあるとわかった
醜いのに、美しいと思ってしまうこと
なにが正義かという点が危ういから、人々は環境に
屈してしまう
恐怖を抱かせて権利を保つ方が、絶対簡単です。
自覚なく生まれた邪悪さ。それが邪悪だと認識していない
邪悪さ。それゆえなんでも正当化できる。
計算のできる邪悪さ
しつこくって、まったく生産性のない怒り・・・