『テミスの剣』 中山七里 3
自分の正義に逆らえば、一生自分を責める
自分の正義を貫けば周囲との軋轢や現実からの
しっぺ返しもある
どちらを選んでも、それぞれの試練が待っている
単に感情を読まれるのが嫌なので表情を殺しているだけ
沈黙は消極的な肯定
新しい人に挑戦することは、自分と他人との違い
足らないもの、求められているものが自然に見えてくる
権力を信奉する者はやがて権力によって駆逐される
優秀な人間は厚遇されるが優秀すぎる人間は冷遇される
殴った人間はそのことを忘れても、殴られた人間は決して
忘れない。人間とはそういう生き物だ
元来人間の欲というものは肥大するようにできている
大概のミスも時間が経てば水に流してしまう鷹揚さを
持っている人でも
自分の犯したミスをいつまで経っても認めないような
卑劣さは絶対に許してはくれない
保身と打算に彩られた卑怯者の顔