読後 抜粋

『竹林精舎』 読後抜粋

ときには座っている自分を外から見たこともありました 憎んだり愛着したりしなければ、カラリと見晴らしが よくなってすべてが明白になる 求められることは満更でもないのだろう 自分のからだが上手にラクに使えるようになった 迷いがないってのは、尊いこと…

『星の降る家のローレン』 読後抜粋

大人にとって都合のええ子にになったらいかん 思うように生きたらええ。自分の気持ちに素直に 生きることが大事や。一番大事や 喧嘩しても仲直りできるんが親友や。相手のこと 大事に思っとうさえしたらずっと親友や 自分が嬉しかったこと思い出してみ。 今…

『慈雨』 読後抜粋

人をやる気にさせるのは、報酬系の脳内物質。 たて他人から褒められなくても、自分の努力がわずかでも 実っていると実感できれば、人は奮起する ええことも悪いことも、みな平等に訪れるんやなぁと 思うようになったんよ 人がどれほどの重さを抱えながら日々…

『償いの雪が降る』 読後抜粋

彼に自分の過ちを認めさせることができるかも しれません 虚偽というものが理解できない いいね、 過去をすっかり知る前に人を判断するのはまちがいだと 知っていることがさ われわれは犯罪を許しはしない。しかし、理解することは できる。 自分自身にさへ…

『僕が殺した人と僕を殺した人』 読後抜粋

ぼくはジェイの求めるものをあたえてやれなかったし 無駄にしたあの六年間を思うと、いまでも気が滅入る 両親にどこかへ追いこまれようとしていた 前世での貸しを取り立てに来た債権者 不幸の予感は不幸そのものよりもずっと手強い 時限爆弾がカチコチと動い…

『孤狼の血』 読後抜粋

変わらない日々を送っている彼らだからこそ、 日常の中でのふとした違和感を認識する 一度、違法行為に手を染めた人間は、犯罪に対する 抵抗が薄れている場合が多い 理性より感情が先走る

『夜汐』 読後抜粋

本気でなにかをやろうとすりゃ、誰にもそれは止められねぇ 欠点ってのは裏を返せばその人そのもので、男も女も そこを愛してもらいたがっている 邪気のない、真新しい世界が開けていくようなあの笑みが いつまでも悲しみの餌食にならず どうあっても汚されな…

『笑う執行人』 読後抜粋

出来ないことまですべて引き受ける彼は、組織の歯車として 摩滅する自分の将来を引き寄せている 自分の信じたい現実を信じ、それを検察側にも 信じさせようとする この軟体動物のような受け答えは? 信頼してくれているといえば聞こえはいいが、要は 使い倒…

『砂の惑星』 下 読後抜粋

共通するものが少なければ 群れることはできない 冷静さを取り戻すため、両の手のひらを 頬に押しあてて、儀式的な呼吸をする これで感情が抑えられ、こころが明晰になる こんどは上体を前屈させる これは精神の要求に応えて、いつでも からだを動かせるよう…

『砂の惑星』 中 読後抜粋

目だけに頼れば ほかの感覚は弱まる 恐怖は心を殺すもの 一塊の乾けるパンと静けさしかなけれど 仲睦まじくは、供犠あれど争いあふるる 家に勝る 人がこの世で楽園を得ようとするとき、必ず 支払わねばならない代価を支払う つまり、軟弱になり、牙を失う 一…

『獣眼』 読後抜粋

女性が占いを好きなのは、未来よりも自分自身のことを 知りたいという欲求や、ふだんなかなか人にいえない愚痴や 自惚れを、占い師には吐きだせるからではないでしょうか わたしたちのことをそこまで理解してくださったのは、 あなたが初めてです。すごく嬉…

『レイチェルが死んでから』他2

心地よい沈黙もシェアする 『レイチェルが死んでから』 恐怖を感じない人間は、危険を予知する能力に 欠ける 暴力で人を支配する快感には中毒性がある。が その快感に溺れていると、結局は命を縮めることになる 思想を求めるものは、金だけでは満足できなく…

『限界費用ゼロ社会』 読後抜粋

『 ガンディーの幸福論 幸福は、個人の富を蓄積することではなく 思いやりと共感に満ちた人生を送ることに 見出される 「真の幸福と満足は・・・欲求の拡大ではなく 意図的・自発的な削減にある」 ガンディーが予見していた、大衆による生産 という概念に近…

『ちゃんちゃら』 読後抜粋

先が見えないということは人を不安にさせる 数多のものが邪気を持ち込む料亭の庭は 最上・最吉でなければならない 己の考えを杖にして人を打ち据えている 妬み嫉みであれほど根腐れしてりゃ、遅かれ早かれ 自滅する 木に禁句があるが迷信や縁起にとことんこ…

『ライアー』 読後抜粋

睡眠は、痛みから遠ざかる最も有効な手段 生存にかかわる以外での理由で他の生き物を殺すのは 人間とシャチだけ 嘘をつきあうことで、平和を維持し、醜いいい争いや けなし合いを避けていたーそれができる冷静さと知性が あった 快感は感じない、後悔や不安…

『絆回廊』 読後抜粋

生活の中心軸 せめて自分で自分を肯定してやらなければ、いつか 壊れてしまう 興味と愛情はちがう 自分にあるのは興味だけだ 権力は、逆らう者から、まず潰す ケジメを付けて次にいきたい。 その次が、たとえ地獄だって

『ブラック・スクリーム』

浮きかすみたいな人間ーコネと容量のよさだけを たよりに世を渡っている連中 非難されたと解釈し、それに反撃するつもりで発せられた 言葉 統合失調症の患者は、自分は善いことをしていると 本気で信じます 内心の苛立ちは、あからさまな無関心を通じて 伝え…

『消えた子供』 読後抜粋

うまの合う相手を見つけないかぎり、誰かと 末永い関係は築きあげられないとは思っている 何事にも驚くほどの努力を続けてきた。ただ、 決して結果に結びいつかないだけ 無礼な対応はされなくても、夕食には招いて もらえない存在 気まずさを感じることをや…

『ハイブリッドセオリー』 読後抜粋

気持ちの悪さの根源はこの矛盾だ 取りつくろった数字や情報は違和感となって表れる 人は自分にとって都合にいい結果が期待できる要素を 優先して取り入れようとする思考を持っている 認めたくなかったが、認めることで本来追うべき道筋が 見えてくるような気…

『七夕の雨闇』 読後抜粋

思考を繊細に保つ 知らなかった、ということは大した問題ではありません こうして知ればすむことですから 謙遜は虚勢を張るのと同じくらい、真実から かけ離れた行為 この世には毒でない物質は存在しない 聞いた人間がどう考えたか どうして誰もがうるさく絡…

『魔女の封印』 読後抜粋

なぜわからないのか、その理由を知りたい 人を傷つけて快感を得たがるほど、あなたは自身のない 人ではない。むしろ他人にはあまり興味をもたない方でしょう 自分の人生を否定していない。楽しもうとしている 優しい口をきいていたら、ナメるか利用すること…

『ガバナンスの死角』 読後抜粋

バカバカしくってフォローの仕方がわからないが、 本人はいたって真顔 ”思考型” 筋が通らないと進みたがらない ”芸人型” 自分の話をしたがる、本題から逸れる 感覚で行動する。”思索型”と対極にあたり、 野放しにすると面倒なタイプ ストレスを受けた際に攻…

『エクスプロード』 読後抜粋

その空気を意に介さず 『退屈と無関心が人を殺す』 準備が平常心を支え、速度が闘争心を煽り、互いを 補完し合って体内で高速回転する 状況を説明するつもりであったが、今、それを理解するだけの 思考力が残っているとは思えない 無理に飛び出そうとすれば…

『黄土の疾風』 読後抜粋

料理は心で作るもの 人は心が動かされないと、行動には移さない 自分の言葉は他者には伝わらないという『痛い事実』を 認識することから始めるもの 『代表的日本人』 内村鑑三 まことに救済する秘訣は、金銭的援助を断つこと 貪欲と怠け癖を引き起こし、争い…

『ムシエ 小さな英雄の物語』 読後抜粋

自分が与えたものを倍にして返してもらっている気がした 憎しみを前にして 沈黙に勝るものはなし 友達は急に仲違いするわけでなく、 それぞれの人生が異なる方向へ進んでいくために その相反する力が、友情を壊す 夜に出歩くための友には不自由しなくても 何…

『眩(くらら)』 読後抜粋

「これが家業だ 限りある時でいかに描くか、その肚が 括れねぇんなら素人に戻れ」 「たとえ三流の玄人でも、一流の素人に勝る なぜだかわかるか。 こうして恥をしのぶからだ。 己が満足できねぇもんでも、歯ぁ喰いしばって 世間の目にさらす。」 あんたのそ…

『心に雹の降りしきる』 読後抜粋

なぜこの女はこんなに善良で優しいのだ、と 胸の中でそれが何か呪わしいことのように吐いた 望むと、知らず知らずのうちに女を束縛し 嫌われるような人間になってしまうらしい 人当たりのいい不動産屋の面影はもうどこにもなく 同じ顔をした他人といったほう…

『恐怖を知らない人たち』 読後抜粋

サイコパシーとは、他人を思いやることができない 人格障害のことである 不満やおびえを感じたり、挑発されたりした状態に対する 怒りに満ちた、性急で衝動的な攻撃は、反応的攻撃と 呼ばれる 冷徹な目標指向の攻撃、つまり積極的攻撃 相手の苦しみをおもん…

『セーヌ川の書店主』 読後抜粋

人はときに涙をためていると、流さなかった涙に 沈んで溺れてしまいます 本に守られてこの先何千時間もの苦悩を免れる こともできる 本は愛と強さと知で内面を補強して、内側から あなたを守る 「読書は偏見を覆す」 「本を読むものは嘘をつかない。少なくと…

『地獄の犬たち』 読後抜粋

陽気で無邪気で、殺人に対する抵抗感がまるでない。 彼が抱え持つ闇に呑みこまれそうになる。 老人たちの一方的なおしゃべりに気力を吸い取られ、 退屈かつハードワークの日常に幻滅しかけた。 人間を破壊するにあたって、何の罪悪感や痛みも覚えない のが室…