読後 抜粋

『砂の惑星』

人気者は権力者の嫉妬を買うもの かって緊張感によって占められていた はざまに狡猾さと機知のの泉が 滾滾と湧き出てくることを見いだすだろう どうしようもなく孤独は試練のひとつ 人はつねに孤独なものだから 靡く者こそ統べる者 統治者は強制するのではな…

『贖罪の奏鳴曲』 読後抜粋

本人のやりたいようにさせるのが 本当の思いやり 悪魔というものはいつも微笑みながら 近づいてくるもの 先入観は捨てろ。道に迷う元だ。 目に見えるものから次の一歩を決めるんだ きっと嘘ってのは自分に吐くものなんだろう。 だから、そういう言葉を吐き続…

『テーラー伊三郎』 読後抜粋

他人への干渉と噂話が日常的な娯楽になっている 気持ちの距離感が掴めないから、人付き合いの強弱に しょっちゅう誤作動がおこる ひとの顔色を見るな、人と比べるな、意見を飲み込むな 自分の人生は、自分以外のだれにもゆだねるな 口だけでなんのプライドも…

『フォークロアの鍵』 読後抜粋

重度の認知症は予告なく話があちこちへ飛び、時として 理不尽な憎悪の対象にも据えられる 他人からのあからさまな敵意はとても鋭く 千夏の心を容赦なく突き刺してきた 攻撃的かつ他罰的、そして厄介な独創性にあふれており 並大抵の精神力では彼らの介護など…

『ミレニアム3』 眠れる女と狂卓の騎士 上

手のつけようのない馬鹿、外れくじそのもの 自信過剰で横柄な ヒートアップしてくると素晴らしい仕事をするけれど ことルーティンワークとなると完全な役立たず 自分が病的なふるまいをしているの、自覚してる? 筋金入りのろくでなし、それに精神を少々病ん…

『ナイスヴィル』 上・下

『自らの力ではどうにもならない出来事は 知ることを義務づけられるべきではない』 立ち止まり、自己分析しよう 誰かが好きなときにうちのベルを鳴らして、わたしが 走ってきて電話に出るのが当然だと思っているのが 我慢ならない 慇懃そうでいて、強情なと…

『かの名はポンパドール』

戸口で追い払っても、煙突から入ってくる 野心が悪いとは思わないが、持てる野心と 持てない野心の別はある 内面の充実が面にまで現れたのか

 『紙のピアノ』

ピアノの音は、弾く人の心を映す どう弾けたかじゃなく、どう弾きたいか 自分が曲から感じ取った物語を思い浮かべながら 奏でる旋律は、人の心を打つ 感動する心が、人を感動させる 自分のレベルの低さを認識できずに勘違いしている 人間とレベルの低い人間 …

『墓頭』

自己憐憫がひどく独りよがり 未知のままにして遠ざけておかなくてはならない 領分がある。距離感を間違えれば、すべてがおしゃかに なるような対象があることを学ぶ 他人の視線は時に自分を映す鏡 大物然としたふるまいが鼻についた 行動はつねに表情を裏切…

『野の鳥は野に』 評伝・中西悟堂

野放図な営利目的で自然を破壊し、台無しにすることは、 自然への拷問と虐殺以外の何物でもない グローバルな歴史とデーターとしての公害を武器に たたかわなければ、明るい未来はまったくない 日常の物欲、権力欲の生活から一歩退いて静かに 自省する価値 …

『冥の水底』  読後抜粋

たいていの人間は、勝手に他人に夢を見て、勝手に 裏切られ、勝手に傷つく 自分の都合で他人を踏みにじれる 他人の都合と感情よりも、自分の感情を優先する

『鳥が教えてくれた空』

生物的な種の枠を超えるダイナミックな視点を持つことで、 より高い次元の集中力が出てきた わたしの心は、匂いの源という「点(ポワン)」から、 匂いの背景という「世界(モンド)」へと開け、 匂いは意識の牽引となっていった

『身を捨ててこそ』

あしたやるべきことが見つけられない人だけが 博打と出会う。そして明後日の見えない人は博打に 溺れ、将来の見えない人は博打で死んでゆく 対局者に不快感を与える麻雀は、自分の心の動揺を 晒すだけで、それは弱さの裏返しでもある 盆面さえ良ければ、運す…

『砂上』

その鈍さがたまらなく気分悪かった 金のあるなしじゃなく、人間、毎日なんにも変わらないって のがいちばん貧しい生活らしい 知っていることをアピールして、知られたくないことを 端折るから創作的日記になってしまう 人に評価されたいうちは、人を超えない…

『スギハラ・ダラー』

多様さを貫く共通の尺度も確かに存在している 愚者は体験に学び、賢者は歴史に学ぶ 強引さの気構えが伝わってくる。 相手の側の事情などとんと気にしていない 互いの利益の一致点を見いだしていく。 心を虚しくして相手の意図を読んで妥協点を探る

『ミレニアム4』下 蜘蛛の巣を払う女  読後抜粋

やましさに苦しむのはいつも、やましいところのない人たち あの子には自分が必要だ。少なくとも自分は間違いなく 娘を必要としている サヴァン症候群ってのは、自閉症とかの障害があって なおかつ特別な才能もある連中のこと 馬鹿げたほのめかしと根拠のない…

『放蕩記』

あって余禄、なくて当然と思い定めておくくらいが ちょうどいいのかもしれない・・・ こちらが或る意図ををもって、しかしそれが前面に ですぎないようにできるだけ注意深く書いたところを その配慮までもきちんと読み取って受けとめてもらえるのは しみじみ…

『嘘』

女の好意は、裏返るとたちまち理不尽な悪意へと 変わる 誰だって、持てる能力は試してみたくなる その人の信用を損なうのが、周囲に対する暴言や 暴力 それぞれの悲しみや憤りや悔いを吸い込んだ身体が 今もなお、だるくて重くてたまらない

『ティアリングの女王』 下

最悪の事態を想定することで、これ以上の打撃を 受けずにすむよう自分の心を防御していることに 気づいた 弱さは、権力と結びつくと、危険なものとなる 自責の念はかけらも感じられない。なにに対してであれ 後悔の痕もなく、ただ、不当な仕打ちを受けた男の…

『ティアリングの女王』 上

歴史で、すべてがわかるのです。 なぜなら、同じ過ちを何度も何度も犯してしまうのが 人間の性ですから。 忠誠心は尊敬から生まれるものなのだから。 派手な感情表現が大嫌い 人間っていうのは、自分にはない才能をねたむものだから 行動を起こされる前に、…

『天翔る』

誰からであれ、これほどまでに強い尊敬と憧れの まなざしを向けられたことが、今までの人生に あっただろうか なれたらいいなって思うものは、なんなくっちゃ 楽しい時間を過ごすためには、それなりの対価を 払わなければならない 素直で、繊細で、しかも根…

『震えるスパイ』

自分をしっかり支えてくれる家族以外の 人間が必要だった おれは人生からあいつを蹴りだした 次の標的になるのはわれわれなのだから 問題は、そういうふうに先を読む人間がほとんど いない 退屈で、心の狭い、自分本位のムード 自分の騙されやすさ、感じやす…

『破壊された男』

敵は選んでつくるべし。 かりそめにつくるべからず 意識および前意識の層はいうにおよばず 無意識まで透視することができる 透視遮蔽 人は話すことを禁じられたら発狂してしまう むき出しの感情の世界 思考波の遮蔽 思考ーそれが人を決める 野望と強欲と知恵…

『ダブルファンタジー』

何もかもをコントロールできるかのような万能感が 体中を満たしていた だめなもの、独りよがり、会話が稚拙 虚しさの実感こそが財産になると思う 臆さず、腐らず、あれこれ試してみるといい きっちり言語化されることで、焦点が定まつて 視界がクリアになる …

『声』

孤独はゆっくりと確実に人の命を 蝕んでいく いつも自分が中心にいるのに慣れているので、 エーレンデュルの言葉の真意がわからなかった

『深海のアトム』

思い込みの世界に閉じこもることを、けっしてしない 封じ込められることを嫌う 忌み嫌われる者 力ずくと金ずくで、人をいいなりにし、自分の 所有物のようにふるまうから 言い寄られたのを断ってから、子どもっぽい仕打ちを されるようになった 教授の甘い言…

『楽園』 

あの日と向き合い受け入れられるようになるまでに 数か月かかった おれにあれこれ指図できるのは、おふくろだけだ 自分を駆り立てつづけるるものが必要 感情にふさわしい名称をつけること、そうすれば その感情をきちんと処理できるはず あまりのギャップに…

『緑衣の女』

あんなに怒るのだから、自分がなにか悪いことを したにちがいないと思ってしまった ・・・を傷つけたくないと思っていることだけが 自分にわかるたしかなことだった 隣人の悪口を言ってそこから栄養をもらってる こっちの個人生活を根掘り葉掘り訊くのに答え…

ナイスヴィル 2 上・下

秩序ある生活 理解可能な生活 何より二人を震撼させたのは、レイニーの声に こもった悪意 彼を好きになるのは、簡単ではない 人の悪口を言う、しかもひどい 周囲の人がどう思い、どう感じるかということを 気遣っていた いまの言葉は誹謗中傷であり、文書に…

『許されざる者』

あなたは人を動かせるタイプ おれにどうしてほしいですか この手を血で染めるつもりはない。 そんなふうに汚れる気力はもうない 怠惰で無能なペテン師 応戦するために、ときに同じくらい邪悪になる必要もある でもそのあとは先に進んで、元の自分に戻れるは…